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ジョーンズ郡 (ミシシッピ州) : ウィキペディア日本語版
ジョーンズ郡 (ミシシッピ州)[じょーんずぐん]

ジョーンズ郡()は、アメリカ合衆国ミシシッピ州の南部に位置するである。2010年国勢調査での人口は67,761人であり、2000年の64,958人から4.3%増加した〔Quickfacts.census.gov - Jones County - accessed 2011-12-06.〕。郡庁所在地ローレル市(人口18,540人〔Quickfacts.census.gov - Laurel, Mississippi - accessed 2011-12-06.〕)、およびエリスビル市(人口4,448人〔American FactFinder - Ellisville, Mississippi - accessed 2011-12-06.〕)の2つである。
ジョーンズ郡はローレル小都市圏に属している。
== 歴史 ==
ジョーンズ郡は1826年1月24日に、コビントン郡ウェイン郡の一部を合わせて設立され、郡名はジョン・ポール・ジョーンズに因んで名付けられた。アメリカ合衆国内には他にもジョーンズ郡があるが、ジョン・ポール・ジョーンズに因む命名はこの郡だけである。郡庁所在地のエリスビルはミシシッピ州議会議員であり、ポカホンタスの直系子孫だと主張したポウハタン・エリスに因む命名だった。1830年代から1840年代の経済的不況の時代にミシシッピ州南部から主にテキサス州への住民の脱出が起こり、"GTT" ("Gone to Texas") というスローガンが流行った。その状況は特にジョーンズ郡で厳しく、住民がいなくなったので、「ジョーンズ自由州」という軽蔑的なニックネームまでついた。
南北戦争の時代、ジョーンズ郡や隣接郡、特に西隣のコビントン郡は南軍脱走兵の隠れ家になった。自称「大尉」のニュートン・ナイトが率いる脱走兵集団は、自らをナイトの中隊と呼び、脱走容疑で逮捕のために派遣された州や南軍の部隊と散発的な戦闘を行った〔 Kelly Jr., James R. Newton Knight and the Legend of the Free State of Jones. Mississippi History Now. Mississippi Historical Society. 〕。ナイト大尉の「反乱」が、ジョーンズ郡はアメリカ連合国から脱退し、「ジョーンズ自由州」と呼ぶ政体を設立したというような念の入った話までできた。この出来事は1948年の映画『Tap Roots』でかなり脚色されて紹介された。実のところ、ジョーンズ郡がアメリカ連合国から脱退した事実は無く、南軍側にかなりの兵士を供給した。
しかし、南軍脱走兵を捕まえるための「自衛」行動については疑問が残る(類似したことが映画と本になった『コールドマウンテン』に描かれている)。ヴィックスバーグが降伏した後、実際にユリシーズ・グラント将軍に釈放された南軍兵を再徴兵する試みがあった。南軍のこの裏面が熱烈に否定されることもある理由を理解できるはずである。とは言っても、ジョーンズ郡でそのような行動が起きたとは誰も言わないし、証拠も提示されていない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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